ここでは、こどもの日(端午の節句)に赤ちゃんと菖蒲湯に入りたいけど大丈夫なのか心配な方に向けて、赤ちゃんと注意点と楽しみ方についてご紹介していきます。
5月5日の端午の節句には、菖蒲(しょうぶ)湯に入る風習があります。
端午の節句に赤ちゃんと菖蒲湯に入りたいけど、肌の弱い赤ちゃんを菖蒲湯に入れても大丈夫なのか?心配になりますよね。
特に初節句の場合はいろいろとやってあげたいけど、分からないことだらけで不安だと思います。
この記事では赤ちゃんを菖蒲湯に入れる際の注意点と菖蒲湯の効果についてご紹介していきます。
※端午の節句は男の子の行事ですが、菖蒲湯は女の子が入ってももちろん大丈夫ですよ。
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端午の節句赤ちゃんと菖蒲湯に入っても大丈夫?

結論から言うと、赤ちゃんも菖蒲湯に入っても大丈夫です。
菖蒲の葉っぱにはアレルギー物質はなく、むしろ保湿効果があるとされています。
ただ、赤ちゃんはまだ肌の抵抗力が弱いので菖蒲湯に入る際は注意が必要です。
生後何か月からOK?
生後3か月まではまだ肌の抵抗力が弱いため、菖蒲湯に入るのは控えた方がいいでしょう。
一般的に生後4か月以降なら菖蒲湯に入っても問題ないと言われていますが、菖蒲の葉っぱが直接肌に触れると肌が傷つく恐れがあるので、小さく刻んでネットに包んでお風呂に入れるか、赤ちゃんが湯船に入る前に菖蒲の葉っぱを取り出してしまう方がいいでしょう。
菖蒲に含まれる成分が刺激になる可能性があるので、菖蒲湯に入る前に少量のお湯を赤ちゃんの肌につけてみて、赤くなったりしないか確認してから入ると安心です。
我が家の子どもが端午の節句で初めて菖蒲湯に入ったのは生後6か月のときでした。
うちの子どもはアトピー性皮膚炎持ちなので、初めての端午の節句を迎える前に、「アトピー持ちでも菖蒲湯に入っても問題ないか。」をかかりつけの小児科で聞いてみましたが、「葉っぱに触れないように気を付ければ問題ない。」と言われ、実際に入っても問題ありませんでした。
もし、どうしても心配な場合はかかりつけの小児科で先生に聞いてみると安心かもしれませんね。
ちなみに、大人でも菖蒲の葉っぱに触れるとヒリヒリと感じる人もいるでしょう。
その場合は、なるべく葉っぱに触れないようにしながら湯船に浸かりましょう。
もし、菖蒲の葉っぱを直接湯船に入れるのに抵抗がある方は、菖蒲の入浴剤を使用しても問題ありません。
菖蒲湯の効能は?
菖蒲は香りの強さから邪気を払うと言われており、漢方薬としても使われています。
菖蒲の葉には以下のような効能があると言われています。
・保湿効果
・リラックス効果
・疲労回復
・免疫力の向上
・血行促進
・殺菌効果
・肩こり、腰痛の改善
・内臓強化
菖蒲の香りがリラックス効果をもたらし、疲れを和らげます。
※お湯は42度以上の少し熱めのにするとが香りが強く出ます。
端午の節句に菖蒲湯に入るのはなぜ?
端午の節句に菖蒲(しょうぶ)湯に入るのは、「健康を願い邪気を払うため」と言われています。
こどもの日は奈良時代に中国から伝来した「端午の節句」の日でもあり、菖蒲湯に入る風習も古代中国から伝わったものです。
菖蒲湯とはお風呂に菖蒲の根や葉を入れたお風呂のことで、菖蒲は古代中国では厄払いや魔除けとして使われていたほか、お酒としても飲む文化がありました。
菖蒲は古くから薬として用いられ、宮廷でも病を払う効果があるとされています。
その名残と、菖蒲の旬が5月であることから、端午の節句の花として親しまれています。
菖蒲湯の作り方は?

菖蒲の葉っぱは、5月5日端午の節句(こどもの日)が近づいてくると、近所のスーパーやホームセンターなどで売っていると思います。
また、菖蒲はお花屋さんでも購入できます。
近所のスーパーやホームセンターなどで購入してきた菖蒲を使って菖蒲湯にする手順をご紹介します。
①菖蒲の葉を輪ゴムなどで束ねる。
➁-1:「沸かし湯の場合」
水のうちから菖蒲を湯船に入れて、お湯を沸かす。
➁-2:「給湯器の場合」
空の湯船に菖蒲を入れてからお湯をはる。
※お湯は42度以上の少し熱めのにするとが香りが強く出ます。
しっかり香りを引き出してから好みの温度まで冷ましましょう。
赤ちゃんが入るので、お風呂の温度はきちんと冷ましてから入るように気を付けてください。
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端午の節句赤ちゃんと菖蒲湯に入る注意点は?
生後4か月以降の赤ちゃんなら菖蒲湯に入っても問題ないと言われていますが、いくつか注意点もあります。
事前に注意点を確認して、安心して菖蒲湯に入りましょう。
赤ちゃんと菖蒲湯に入る際の注意点は以下の通りです。
・菖蒲はしっかり水洗いしてから湯船に入れる
・菖蒲の葉が赤ちゃんに直接触れないようにする
・お風呂の温度は普段の赤ちゃんに合わせる
・長湯させない(湯舟に浸かる時間は5分以内)
・入浴前・入浴後の水分補給も重要
・肌に異変が見られたらシャワーで洗い流す
・泣き止まない時は入浴をやめさせる
・お風呂から上がる時にシャワーのお湯をかけてあげる
・普段通りバスタオルでしっかり体を拭いてあげる
※生後4か月以降でも、おむつかぶれや乳児湿疹がある場合は菖蒲湯に入るのは避けましょう。
お風呂以外の菖蒲の楽しみ方は?

赤ちゃんを菖蒲湯に入れるのに抵抗がある方は、お風呂以外の菖蒲の楽しみ方があります。
・菖蒲を頭やお腹に巻く
・菖蒲の葉を吹いて遊ぶ
菖蒲を頭やお腹に巻く
菖蒲の葉を頭に巻いて「頭が良くなりますように」と願う習慣があります。
菖蒲の葉っぱは、「巻いたところの邪気を取り払う」と言われているので、頭に巻くと頭が良くなり、お腹に巻くと健康になると言われています。
菖蒲の葉を吹いて遊ぶ
菖蒲の葉っぱをハーモニカのように吹いて音を鳴らして遊びます。
芯を取り除いてから吹くと音が出ます。
お風呂以外の菖蒲の楽しみ方もぜひ試してみてください。
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まとめ

ここまで、こどもの日(端午の節句)に赤ちゃんと菖蒲湯に入りたいけど大丈夫なのか心配な方に向けて、赤ちゃんと注意点と楽しみ方についてご紹介してきました。
子どもの健康を願い、成長をお祝いする端午の節句。
端午の節句は男の子の日ですが、菖蒲湯に入るのは男の子も女の子も関係なく楽しめる行事です。
菖蒲の葉っぱにはアレルギー物質はなく、むしろ保湿効果があるとされています。
まだ肌の弱い赤ちゃんが菖蒲湯に入る際は注意すべき点もありますが、昔ながらの風習を大切にして、子どもの成長を願いましょう。